こんにちは、土日休み.com運営部です。
今回はUNIVERGE Aspire WXについて解説していきます。
UNIVERGE Aspire WXはNECから販売されている高品質・高性能なビジネスフォンです。
性能面では現行ビジネスフォンの一ニを争うほどですが、価格も同じく高い部類に入ります。
実は新品ビジネスフォンの中でUNIVERGE Aspire WXは人気の機種ではありません。
今回はUNIVERGE Aspire WXの特徴や評判と口コミ、メリット・デメリット、向いている会社や向いていない会社などを解説していきます。
UNIVERGE Aspire WXが高性能なビジネスフォンなのに、どうしてあまり人気がないのかわかるように解説していきますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
UNIVERGE Aspire WXとは?
UNIVERGE Aspire WXはNECから販売されている高品質・高性能なビジネスフォンです。
UNIVERGE Aspire WXの特徴
UNIVERGE Aspire WXには以下のような特徴があります。
- 幅広い音声ネットワークの構築が可能
- スマホの内線化ができる
- 充実したコミュニケーションツールを搭載
- 充実したビジネスフォンの便利機能
- セキュリティ対策
- 管理者向けの豊富なツール機能
幅広い音声ネットワークの構築が可能
UNIVERGE Aspire WXは、幅広い音声ネットワークの構築が可能です。
オフィス間や拠点間ではIP電話や無線LANなどを使い音声ネットワークを構築し、内線通話を行えます。
内線通話を行うことで、通話コストの削減はもちろん、内線番号の直線呼出や電話交換機能の共有などができます。
またUNIVERGE Aspire WXはIP電話サービスのマルチキャリアにも対応しています。
UNIVERGE Aspire WXで利用可能なキャリアは以下の通りです。
- KDDI光ダイレクト
- KDDI光ダイレクトoverWVS
- おとく光電話
- OCN.Phone Office
- .Phone Direct
- Arcstar IP Voice [over Universal Oneプラン] / [Voiceプラン] / [アクセスセット]
- Arcstar IP Voice [OCNプラン]
- ひかり電話オフィスA(エース)
- ひかり電話オフィスタイプ
- 楽天コミニケーションズ IP電話サービス
- FTフォン
- FTフォン(050番号サービス)
- スマートひかり/スマートひかりギガ
- CooVo
スマホの内線化ができる
UNIVERGE Aspire WXはスマートフォン・PHSなどのモバイル端末を内線化が可能です。
2022年現在では「スマホの内線化」は当たり前の機能となりつつありますが、UNIVERGE Aspire WXもしっかりと対応しています。
モバイル内線アダプタBX500を利用すれば社外からもスマートフォンから内線通話が可能です。
またスマートフォン向けに専用アプリが提供されており、導入が簡単で操作も直感的に行うことができます。
充実したコミュニケーションツールを搭載
UNIVERGE Aspire WXは電話機能だけでなくチャットやWeb会議機能など充実したコミュニケーションツールが搭載されています。
クラウドコラボレーションサービス「UNIVERGE BLUE」連携を使うことによってチャット・通話・Web会議・ファイル共有が利用できるようになり、オフィスだけでなくテレワーク環境でも効率的に業務を行うことができます。
充実したビジネスフォンの便利機能
UNIVERGE Aspire WXは充実したビジネスフォンの便利機能が搭載されています。
UNIVERGE Aspire WXのビジネスフォンとしての機能は以下の通りです。
- オートアテンダント
- お待たせメッセージ
- 保留音
- 転送機能
- 留守番電話
- 留守番電話自動切替
- 留守番モニタ
- 留守電再生中の発信者番号通知
- 着信時付加情報表示
- ミュージックリング
- 着信拒否
- FAX着信の自動判別機能
- 短縮ダイヤル
- 電話帳
- 内線リスト
- 発信履歴50件、着信履歴50件
- ボイスメール
- 通話録音
- 伝言メモ
- メールボックス
- 音声データ保存
- 会議通話機能
- リモートカンファレンス
セキュリティ対策
UNIVERGE Aspire WXは十分なセキュリティ対策を施すことができます。
電話システムへの不正アクセス防止機能やデータネットワークのサイバーセキュリティ対策、オフィスに設置されたカメラの映像を確認するための映像ソリューションと十分なセキュリティ対策が提供されています。
電話システムへの不正アクセス防止のためには、「不正アクセス検出オプション」への加入が必要であったり、データネットワークのセキュリティ強化には『セキュリティアプライアンス Aterm SA3500』の導入や『無線LANアクセスポイント NA1500A』の導入が必要です。
オフィスのカメラ映像を確認するには「カメラ連携オプション」をつける必要があり、防犯だけでなくフロアの在籍状況の確認や打ち合わせスペースの空き状況の確認など広い用途で使うことができます。
管理者向けの豊富なツール機能
UNIVERGE Aspire WXはシステム管理者向けに豊富なツール機能を備えています。
UNIVERGE Aspire WXの管理者ツールは以下の通りです。
- ユーザープログラミング
電話機毎に各種設定などをメンテナンス - ユーザーマネジメントツール
専用アプリから電話帳・ボイスメール・録音データを管理 - クラウド型統合管理サービス NetMeister
NECプラットフォームが提供するクラウド型統合管理サービス - 発信履歴管理
- CALL REGISTER 1000
- CMS(コールマネジメントシステム)
- 通話録音管理
- 通話録音アプリケーションユニット
回線を問わず通話録音。Webブラウザでデータの検索・再生・ダウンロード、バックアップの作成が可能 - 料金管理
UNIVERGE Aspire WXの料金
UNIVERGE Aspire WXの料金は以下の通りです。
台数 | 新品料金 | リース料金 |
1台 | 655,800円~ | 3,000円~ |
※表での料金は目安です。実際の金額は販売業者やオプションによって追加料金がかかります。詳しくは販売業者のホームページをご覧ください。
UNIVERGE Aspire WXの評判・口コミ
UNIVERGE Aspire WXのネット上での評判や口コミを調査しました。
良い評判・口コミ
『良い評判・口コミ』
- Aspireシリーズを使っていれば、互換性があり機種更新時に問題なく導入ができる
- 既存のPBXと比較しても、十分な機能が搭載されている
- コンパクトで置場に困らない
Aspireシリーズを使っていれば、互換性があり機種更新時に問題なく導入ができる
良い口コミの中に「Aspireシリーズを使っていれば、互換性があり機種更新時に問題なく導入ができる」というものがありました。
当社でも複数の事業場の導入/更新時期によって時々のAspireの最新モデルを導入してきて、現在も X, UX, WX の3世代が稼働している。
同系列のモデルのため接続が保証されており、それぞれの事業所間で内線の統合や外線の共有が実現できている。
NECのPBXのメインストリーム商品なので、継続的にVerUpして確実に後継のモデルが提供されるため、機器更新時の接続性を心配しないで良いのはありがたい。
引用:ITreview UNIVERGE Aspire WX レビュー より
既存のPBXと比較しても、十分な機能が搭載されている
良い口コミの中に「既存のPBXと比較しても、十分な機能が搭載されている」というものがありました。
いわゆるPBXと呼ばれるような大規模なものではなく、数百回線を対象としたキーテレフォンですが、機能的には充分PBXに匹敵するほどです。
web上から設定を変更できるようになっているため、簡単な設定変更なら社内で行なうことが可能です。
社内の電話機移設や転送先変更、着信グループ変更など、これまで工事業者に依頼していた内容を社内で実施することができ、時間と費用の節約に役立っています。
引用:ITreview UNIVERGE Aspire WX レビュー より
コンパクトで置場に困らない
良い口コミの中に「コンパクトで置場に困らない」というものがありました。
10数年ぶりに社内PBXをリプレイスしました。課題として、旧PBX装置が大きすぎ、置き場のスペースに困っていました。新しいPBXは19インチラックに搭載できて、とってもコンパクトで助かっています。
引用:ITreview UNIVERGE Aspire WX レビュー より
悪い評判・口コミ
『悪い評判・口コミ』
- 互換性はあるが、多機能ボタンが2世代前までしか対応していない
- 他社のクラウドPBXと併用は断られる場合がある
互換性はあるが、多機能ボタンが2世代前までしか対応していない
悪い口コミの中に「互換性はあるが、多機能ボタンが2世代前までしか対応していない」というものがありました。
多機能ボタン電話機の接続に制約があり、2世代前までの機種しか接続できないような仕様になっています。
本当に機能的に接続できないのか、新しい機器を販売するために接続できないようにしているのかは不明ですが、資源の有効活用といった点からは少し疑問を感じました。
引用:ITreview UNIVERGE Aspire WX レビュー より
他社のクラウドPBXと併用は断られる場合がある
悪い口コミの中に「他社のクラウドPBXと併用は断られる場合がある」というものがありました。
グループの別会社で採用している他のクラウド型PBXサービスと接続を希望しましたが、断られました。
PBXメーカとしてユーザを囲い込む必要があるのでしょうが、通信基盤がIPに共通化するなかで、他サービスとの接続をもう少し緩くしていただけると良かったです。
引用:ITreview UNIVERGE Aspire WX レビュー より
UNIVERGE Aspire WXを導入するメリット・デメリット
ここからはUNIVERGE Aspire WXを導入するメリットとデメリットを解説していきます。
UNIVERGE Aspire WXを導入するメリット
UNIVERGE Aspire WXを導入するメリットは以下の3つがあります。
『メリット』
- 大手NEC製品のため安心の品質と安定稼働
- 継続的なバージョンアップ
- ビジネスフォンの枠を超えたコミュニケーションツールとして優秀
UNIVERGE Aspire WXは大手NEC製品のため、安心の品質と安定稼働が保障されている点がメリットです。
NECコミュニケーションズは2008年の「Aspire X」のリリースからAspireシリーズをモデルチェンジし販売し続けています。
その実績からビジネスフォン業界ではNTTと並びNECのAspireシリーズは定番ブランドです。
また長期的にNECが販売しているため、導入後も継続的なバージョンアップが受けられるという点もメリットとなります。
口コミの中にもありましたが、例え新しいAspireシリーズがリリースされても互換性があるため、乗り換える際もコストを抑えることができます。
更にUNIVERGE Aspire WXはビジネスフォンの枠を超えたコミニケーションツールとして優秀という点がメリットです。
チャットやWeb会議だけでなく、CMS、UTM、ルータといったネットワークまでUNIVERGE Aspire WX機能として含んでいます。
UNIVERGE Aspire WXを導入した際のデメリット
UNIVERGE Aspire WXを導入するデメリットは以下の1つがあります。
『デメリット』
- コストが高い
コストが高い点がUNIVERGE Aspire WXのデメリットです。
導入コスト・維持コスト共にUNIVERGE Aspire WXは価格が高く設定されています。
具体的にUNIVERGE Aspire WXと他社のビジネスフォンの新品の価格を比較した表が以下の通りです。
UNIVERGE Aspire WX (NEC) |
αA1 (NTT) |
PLATIA II (saxa) |
|
新品価格 | 655,800円~ | 450,000円~ | 32,8000円~ |
UNIVERGE Aspire WXは新品価格だけでも他社と比較しても高い部類です。
様々なオプションや連携機器が用意されているため維持コストも高くなってしまいます。
UNIVERGE Aspire WXが向いている会社と不向きな会社は?
ここからはUNIVERGE Aspire WXが向いている会社と不向きな会社を解説していきます。
UNIVERGE Aspire WXが向いている会社
『向いている会社』
- 高品質・高機能のビジネスフォンを導入したい会社
- 複数オフィスや拠点がある会社
- UNIVERGE Aspire WXの機能を使いこなせる会社
高品質・高機能のビジネスフォンを導入したいという会社にはUNIVERGE Aspire WXが向いています。
UNIVERGE Aspire WXはビジネスフォンの中でもトップクラスの高機能を備えており、品質についてもNEC製品ということで保障されています。
また複数オフィスがある会社や拠点が複数ある会社にUNIVERGE Aspire WXは向いています。
拠点間でのチャットやビデオ通話など場所を選ばず使える機能が備わっているため、オフィスや拠点間を移動しなくて済み、内線通話を使えば通話料金の削減に繋がります。
さらに機能を十分に使いこなせる会社にUNIVERGE Aspire WXは向いています。
チャットやビデオ通話、スマホアプリだけでなく、管理ツール、各種連携機能を使いこなすためには専門的な知識が必要です。
UNIVERGE Aspire WXが不向きな会社
『不向きな会社』
- 小規模オフィスや個人事業などの会社
- 安いビジネスフォンを使いたい会社
- クラウドPBXを検討または導入している会社
小規模オフィスや店舗が1つだけの個人事業などの会社はUNIVERGE Aspire WXに不向きです。
UNIVERGE Aspire WXの豊富な機能を活かしきれず、ほとんどが無駄な機能となってしまうためです。
他社の小規模オフィス向けのビジネスフォンを使ったほうが良いです。
また安いビジネスフォンを使いたい会社には向いていません。
デメリットで触れましたが、UNIVERGE Aspire WXはビジネスフォンの中でも価格が高い部類です。
安いビジネスフォンを使いたい場合は他社の安価なものを検討するか、中古品をおすすめします。
クラウドPBXを検討または導入している会社にもUNIVERGE Aspire WXは向いていません。
口コミで挙げたように他社のクラウドPBXと連携を断られたという事例があるためです。
まとめ
今回はUNIVERGE Aspire WXの特徴や評判と口コミ、メリット・デメリット、向いている会社や向いていない会社などを解説しました。
UNIVERGE Aspire WXは非常に高性能で、電話としての機能はもちろん、スマホの内線化・チャット機能、各種連携といったたくさんの機能が搭載されています。
UNIVERGE Aspire WXは誰にでもおすすめできるというビジネスフォンではありません。
価格が高く、オプションや連携サービスによって維持コストも高いことに加え、高性能なため十分に使いこなせる会社が限られてくるためです。
ビジネスフォンは実際に使いこなせる機能だけ備えているものが、コストパフォーマンスが良くなります。
価格の高さと使いこなせないという点がUNIVERGE Aspire WXのあまり人気のない理由でもあります。