会社ではパソコンの持ち出しを禁止している会社も数多くあると思いますが、持ち出し禁止の理由として挙げられるのが情報流出などのセキュリティ面でのリスクヘッジと言えます。
しかし、近年スマートフォンの性能が大幅に向上したことにより、簡単にデータのやり取りができる反面、データの持ち出しも容易にできるようになってしまいました。
そんなデータ流出やセキュリティ面の向上を図るために、年々会社で業務用スマホを契約し、アプリ、データ容量、通話履歴などを完全に会社側が管理するような仕組みが取られ始めています。
今回は、法人スマホを選ぶ際にiPhoneとAndroidでは、セキュリティ面でどのような違いがあるのかを解説し、社内のセキュリティ管理に役立てて頂けたらと思います。
業務用スマホを導入するとセキュリティが大幅に高まる?
「業務用スマホを導入するだけでセキュリティは向上するのか?」
答えは、Noです。
業務用スマホを導入し、社員に配布しただけではいつの間にか会社のスマホがプライベート化され、ただ会社が社員にスマホを買い与えたような状態になってしまいます。
実際に会社でスマホを導入する際は、アプリのインストールなどある程度の制限を加えた上で配布し、個人がいつどのタイミングでスマホを利用したのかがわかるようにしておいた方が懸命です。
iPhoneとAndroidはどちらがセキュリティ面で強いのはどっち?
結論からいうと、圧倒的にiPhoneの方がセキュリティという観点からみると強いです。
理由としては、主に3つあります。
- アプリのインストールに制限がある。
- サンドボックスという仕組みを採用している。
- 既存のセキュリティ機能が優秀。
①:アプリのインストールに制限がある。
iPhoneはAndroidと違い、アプリのインストールに制限があります。
iPhoneの場合、アプリをインストールする際は「App Store」という公式が運営している場所を経由しないとインストールできないようになっており、「App Store」にアプリを置いてもらうためにも、いくつもの審査を通過したアプリのみを、一般ユーザーがApp Storeでインストールできるようにしてあります。
そのため、ウィルスが含まれたアプリや怪しい誘導があるようなアプリは審査段階で排除されます。
②:サンドボックスという仕組みを採用している。
iPhoneはiOSというOSを採用しており、OS内部だけでシステムの全てが完結するような構造になっており、システムの外にあるアプリやデータをシステムの内部に入ることが無いように対策してあります。
このような外部からのアプローチをシャットアウトし、影響を受けにくく設計されたシステムのことをサンドボックスといいます。
③:既存のセキュリティ機能が優秀。
iPhoneの場合、既存のセキュリティソフトがとても優秀です。
例えば、iPhoneに既存でインストールされているSafariというアプリは、フィッシング詐欺のサイトなどをブロックする仕組みが導入されていたりします。
その他にも、iPhoneの端末データを自動的に暗号化する仕組みなどは利用者もその仕組みを解除することができないので、データ盗み見るためには暗号化を解く必要があります。
また、指紋認証やTouch IDなどもセキュリティの強い点の一つといえるでしょう。
実際、FBIがテロの首謀者からiPhoneを手に入れたものの、iPhoneのセキュリティが強固すぎて、結果的にApple側にお願いするような形になったという事例もあるくらいiPhoneはセキュリティが硬いのです。
業務用スマホのセキュリティを高める方法とは?
ここからは、実際に業務用スマホのセキュリティを高める方法をいくつかご紹介していきます。
- 機種をiPhoneにする
- Androidのアプリを制限する。
- カスタマイズに制限を加える。
1.業務用スマホの機種をiPhoneにする。
セキュリティを一番に意識するのであれば、iPhoneを選択することをおすすめします。
iPhoneは世の中に出回っているアプリ一つ一つのセキュリティや脆弱性(セキュリティの欠陥)などを全てチェックした状態でユーザーがインストールできるようにリリースしているため、審査が通らなかったアプリはiPhoneでインストールすることができません。
一方、Androidは、ユーザーが好きにインターネット上からアプリをインストールできてしまうため、中には悪意のあるアプリを気づかずインストールしてしまうこともあります。
もし、Androidを業務用スマホとして利用する場合は、アプリのインストールを制限するなどして、セキュリティを高めるようにしましょう。
2.Androidアプリを制限する。
ウィルスや悪意あるコードというのはアプリを経由して侵入してくることが多く、会社の業務で使うアプリ以外は制限をかけてしまうのが確実です。
3.カスタマイズに制限を加える。
iPhoneの場合、カスタマイズできる箇所の方が少ないためセキュリティが高いのですが、Androidの場合は、カスタマイズの自由度が高すぎるために、ウィルスなどのセキュリティ面での問題に陥りやすいのがデメリットの一つとも言えます。
そのため、Androidを業務用スマホとして利用する場合は、最低限のアプリ以外はインストールできないようにするなどAndroidのカスタマイズに制限を加えることをおすすめします。
まとめ
ここまで、法人の業務用スマホのセキュリティ面について解説してきました。
「結論、どの機種が業務用スマホに適しているのか?」
正直、業務用スマホに何を一番求めているのかによってその返答は大きく変わってきます。
「セキュリティを重視したいのか?」
「費用面を重視したいのか?」
「直感的に使える操作性を重視しているのか?」
「耐久性の高さを重視しているのか?」
今回は、セキュリティという面にフォーカスを置いて解説していきましたが、自社に合った業務用スマホの導入を検討している場合は、以下の記事を参考にしてみることをおすすめします。
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