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【2021年最新】IIJモバイルの「タイプI」の料金やメリット・デメリットをまとめてみた

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こんにちは、土日休み.com運営部です。

今回はIIJモバイルの「タイプI」について解説していきます。

タイプIは大きく分けるとIoT用途、テレワーク用途、モバイルWAN用途の3つがあります。

例えば「駐車場の防犯カメラ」や「大容量データを取り扱うテレワーク」、「イベント会場でのモバイルWAN」と利用用途が明確です。

また料金プランやオプションを解説しますが、1人で判断することは難しく、その後の保守管理の面からもIIJモバイルの営業担当を通すことをおすすめします。

それではIIJモバイルの「タイプI」について料金プランやオプションなどの詳細、メリットやデメリットなどを解説していきます。

IIJモバイルの「タイプI」とは?

IIJモバイルの「タイプI」とはIoTからテレワークまで幅広い通信を提供する法人向けサービスです。

IoT機器の具体例は以下のようなものがあります。

IIJモバイルの「タイプI」の具体例①
  • 監視カメラ(映像の大容量データの送受信)
  • センサー(通信しない期間のコスト削減)
  • 産業用SIM(低温・高温環境での動作)
  • 組み込み製品(商品が在庫状態のとき非課金状態へ)
  • ISDN乗り換え

リモートアクセスとしての用途として具体例は以下のようなものです。

IIJモバイルの「タイプI」の具体例②
  • テレワーク(PCのリモートアクセスのセキュア)
  • モバイルWAN(有線回線のバックアップなど)
  • 音声通話

「タイプI」の料金について

タイプIの料金は以下の費用の合算です。

IIJモバイル「タイプI」の利用料金
  1. すべての品目にかかる費用
    SIM基本費用
    SMS基本費用
    ネットワークタイプ費用
    初期費用
  2. 品目ごとにかかる費用
    通常品目の費用

    パケットシェア品目の費用
    ISDN乗り換え品目の費用
  3. その他の費用
    オプション料金

    端末レンタル料金

SIM基本費用

SIM基本費用は以下の表の通りです。

回線ステータス月額費用/回線説明
アクティブ(通常)200円開通済みの状態
サスペンド(中断)30円開通後、一時的に利用を中断している状態

SIM基本費用は回線がアクティブかサスペンドかによって、料金が日割で計算されます。

1日に1度でもアクティブとなった場合はその日はアクティブとして集計されます。

開通トリガ

開通トリガの料金は以下の表の通りです。

開通トリガ回線ステータスSIM基本費用備考
ノーマル
パケット
アクティブ
サスペンド
200円課金開始日よりアクティブ費用が発生
アタッチ
マニュアル
テスト&アタッチ
テスト&マニュアル
アクティブ200円課金開始日以降、回線ステータスによって、アクティブ費用またはサスペンド費用が発生
サスペンド30円

タイプIでは様々な契機でSIMを開通でき、開通トリガによってSIM基本費用が異なります。

算出例

アクティブ日数が15日、サスペンド日数が15日で、対象月が30日間の場合

200円×15/30日+30円×15/30日=115円

SMS月額費用

SMS月額費用は以下の表の通りです。

SIM種別区分接続方式SMS月額費用/回線備考
データPSドメイン接続方式0円
SMSCSドメイン接続方式
PSドメイン接続方式
100円SMSプッシュ機能が利用可能

タイプIでは用途によってSMS機能を選択することができ、料金が異なります。

SMSプッシュ機能

SMSプッシュ機能は専用ページの「IIJサービスオンライン」からSMSを送信する機能です。

送信完了したSMS1通につき、3円のSMS費用がかかります。

ネットワークタイプ費用

ネットワークタイプの各利用料金は以下の表の通りです。

ネットワークタイプIPアドレス月額費用/回線対応品目
インターネット接続
(NAT)
動的プライベートIPv4
動的グローバルIPv6
0円通常(定額プラン)
パケットシェア
インターネット接続
(グローバルIPv4)
動的グローバルIPv4
動的グローバルIPv6
200円
インターネット接続
(固定グローバルIPv4)
固定グローバルIPv4個別見積り
閉域接続固定・動的プライベートIPv40円すべての品目

アクティブ日数が0日の月は、ネットワークタイプ費用は0円となります。

初期費用

タイプIの初期費用は以下の表の通りです。

項目初期費用備考
登録手数料3,000円/回線マルチFFSIMカードまたはチップSIMが提供
テスト費用個別見積り開通トリガ「テスト&アタッチ」または「テスト&マニュアル」の場合のみ
チップSIM取扱手数料600円/回線生産受注のため納期は4~5ヶ月
3,000回線単位で提供
3,000回線単位で同一の契約で申し込みが必要

通常(定額プラン)のプラン費用

プラン費用

タイプIのプラン費用は以下の表の通りです。

プラン月額費用/回線月間データ通信量
10GBプラン3,200円10GB
15GBプラン3,900円15GB
20GBプラン4,800円20GB
30GBプラン6,600円30GB
50GBプラン10,500円50GB
上記以外のプラン相談によって対応

アクティブ日数が0日の月は、プラン費用が0円となります。

また0円となった月はバンドルクーポンも付与されません。

追加クーポンの料金

IIJモバイルでは月間データ容量のことを「クーポン」と呼びます。

バンドルクーポンとは毎月付与されるデータ容量のことです。

更に多くのデータ量を使いたい場合はバンドルクーポンに加えて「追加クーポン」を購入することができ、料金は以下の表の通りとなっています。

クーポン種別一時費用備考
追加クーポン
(当月有効)
40円/100MBクーポンが付与された月内のみ有効
追加クーポン
(3ヶ月有効)
50円/100MBクーポン付与から3か月後の月末まで有効

上り優先オプション

上り優先オプションは上りに大容量の通信を可能にするオプションです。

オプション名月額費用/回線備考
上り優先オプション2,700円1ヶ月、回線がサスペンド状態でも課金される

上り優先オプションが適用されると上り方向の通信では、バンドルクーポンのデータ通信量を消費しても、速度制限がされません。

また月間100GBまでを想定されており、100GB以上を超える場合は営業担当またはWebフォームにて問合せを行う必要があります

パケットシェア費用(月額)

「パケットシェアプラン」は月間データ容量を複数の回線でシェアするプランです。

通信量に応じて「パケットパック」の契約が必要となります。

パケットパック

パケットパックは契約全体で利用できるデータ容量のことです。

同一契約内のすべての回線でシェアして使うことができます。

パケットパックを使い切った後の通信は以下の3パターンから選択できます。

品目データ通信量の使い切り後月額費用/契約最低容量
パケットシェアA通信不可500円/GB1GB
パケットシェアB低速(256kbps)での通信が可能550円/GB50GB
パケットシェアC超過分に応じた重量課金で拘束データ通信が可能500円/GB
データ通信超過料金:
0.7円/MB
0GB

IoT応援パック

  • 初期費用(登録手数料):500円/回線

IoT応援パックは大量デバイス&低用量データ通信の利用で大幅にコストを抑えられるパックです。

1,000回線、パケットパック1GBから利用できます。

パケットシェアワイドオプション

  • 月額料金:0円

「パケットシェアワイドオプション」はデータ容量をマルチキャリアでシェアできるオプションです。

タイプIのパケットパックをパケットシェアワイドオプションで指定するタイプDとタイプKの回線で共有できます。

またパケットパック使い切り後、タイプD・タイプKの回線はタイプIの品目に応じて通信(停止・低速・従量課金)が制限されます。

ISDN乗り換え

ISDN乗り換えプランはISDN回線から光回線ではなくコストの安い低速回線(256kbps)を利用できるというものです。

ISDNプラン費用

プラン月額費用/回線
ISDNプラン基本料金(1GBまで):300円
データ通信超過料金:0.7円MB

ISDNプランでは以下のオプション等が利用できません。

ISDNプランで利用できないオプション等
  • 国際ローミングオプション
  • 上り優先オプション
  • バンドルクーポン
  • 追加クーポン
  • データ通信のプランのため通話はできない

国際ローミング

国際ローミングオプションを追加することで海外での利用が可能です。

上限キャップ機能によって国際ローミングのデータ通信量の上限値を設定でき、想定外のコストの発生を抑制することができます。

国際ローミングオプション

国際ローミングオプションはIIJモバイルに定められた提供国によってゾーン1、ゾーン2、ゾーン3に区分されています。

  • ゾーン1:準定額(定額+従量)または完全従量
  • ゾーン2:完全従量
  • ゾーン3:完全従量

国際ローミングオプションのタイプとゾーン別の料金は以下の通りです。

タイプゾーン1ゾーン2ゾーン3備考
従量15円/MB500円/MB2,500円/MB
ゾーン1準定額
10MB
150円+15円/MB500円/MB2,500円/MBゾーン1は10MBまで定額
超過後は従量課金
ゾーン1準定額
100MB
1,500円+15円/MB500円/MB2,500円/MBゾーン1は100MBまで定額
超過後は従量課金
ゾーン1準定額
500MB
3,850円+15円/MB500円/MB2,500円/MBゾーン1は500MBまで定額
超過後は従量課金
ゾーン1準定額
1GB
7,000円+15円/MB500円/MB2,500円/MBゾーン1は1GBまで定額
超過後は従量課金
ゾーン1準定額
3GB
20,000円+15円/MB500円/MB2,500円/MBゾーン1は3GBまで定額
超過後は従量課金

端末レンタル

IIJモバイルのタイプIでレンタルできる端末と費用は以下の表の通りです。

端末種別プラン初期費用/台月額肥料/台
モバイルWiFiルータ
MR05LN
レンタルプランA0円950円
レンタルプランB22,000円100円
モバイルWiFiルータ
FS030W
レンタルプランA0円850円
レンタルプランB17,000円100円
USB型
FS040U
レンタルプランA0円900円
レンタルプランB19,000円100円

IIJモバイルではスマートフォン端末のレンタルを行っていません

「タイプI」がおすすめな人は?

IIJモバイルのタイプIは以下のような人におすすめです。

IIJモバイルの定額プランライトがおすすめな人
  1. 駐車場を経営していて防犯カメラの映像データで大量のデータ通信を行っている人
  2. 工事やイベント現場で有線回線の設営が難しい人
  3. 社用車をデータ通信で位置情報などの管理をしている人
  4. 外の温度差の激しい場所に通信機器を設置したい人
  5. テスト期間や在庫期間に無駄な通信費が発生している人
  6. テレワークで通信容量が増加した人

IIJモバイルのタイプIはスマホやポケットWiFi用のSIMではなく、監視カメラや車載センサーなどのIoT用途やテレワークなどのテレワークを導入する方向けのサービスです。

開発中のテスト機のSIMや在庫に内蔵されているSIMであっても通信を行っていない月は低コストに押さえることもできます。

月間100GB以上の通信にも対応していますが、どちらかというと多くの回線を契約するという場合に特化しています。

IIJモバイルの「タイプI」のおすすめプランは?

ここではシーン別のタイプIのおすすめプランを紹介します。

駐車場の入出庫管理

駐車場の入出庫管理に防犯カメラの映像データ通信でやりとりをしていた場合、月間のデータ容量が大量に必要になります。

駐車場の入出庫管理を行う場合のおすすめプランやオプションは以下の通りです。

サービスIIJモバイル タイプI
プラン定額プラン
オプション上り優先オプション
初期費用3,000円/回線
月額費用3,400円~/回線

録画データをアップロードするのに大容量のデータ容量が必要ですが、上り優先オプションに加入することで安定して録画データをアップロードすることができます

社用車のドライブレコーダーの映像管理

社用車のドライブレコーダーの映像管理の場合、事故などのトラブル発生時だけドライブレコーダーの映像が送信されます。

また複数台一緒に契約していた場合、通信量の多い車両に合わせた場合コストが高額になってしまいます。

社用車のドライブレコーダーの映像管理のおすすめプランやオプションは以下の通りです。

サービスIIJモバイル タイプI
プランパケットシェアプラン
オプション100GBシェア
初期費用3,000円/回線
月額費用700円~/回線
(100回線でシェアした場合)

IIJモバイルのパケットシェアプランを利用すれば複数回線でデータ量を分け合えるため、月々のコストを抑えることができます

テレワーク

テレワークでは一般的な目安として1日1~2GBのデータ容量を使うと言われています。

テレビ会議や仕事のデータのやり取りが多くなれば通信量は必然的に増加してしまいます。

テレワークにおすすめプランやオプションは以下の通りです。

サービスIIJモバイル タイプI
プラン定額プラン10GB
オプション追加クーポン
初期費用3,000円/回線
月額費用3,400円~/回線
追加クーポン:40円/100MB

IIJモバイルの「タイプI」のメリット・デメリットについて

ここではIIJモバイルの「タイプI」のメリット・デメリットを解説していきます。

「タイプI」を使うメリット

「タイプI」を使うメリットは、以下のようになっています。

「タイプI」のメリット
  • IoT利用に特化している
  • 月間100GB以上使う場合も相談可能
  • 使っていない月のコストが抑えられる

法人向けプランということもあり、タイプIは防犯カメラやドライブレコーダーのSIMなどといったIoT用途に特化しています。

上り優先オプションを追加することによって映像データをアップロードする速度が月間データ容量を使いきっても低速になることはありません。

またテレワーク用にも大容量のデータ容量を使うことができるため適しています。

オンライン会議が連続する場合や制作資料の容量が多くなってしまった場合でも追加クーポンを使えば、データ容量を増やすことができるので突発的にデータ量が多くなってしまった場合にも対応できます。

またテスト機や在庫など使っていない期間が存在する場合はその月は通常の請求ではなく低額になり、コストを抑えることができます。

「タイプI」を使うデメリット

「タイプI」を使うデメリットは、以下になります。

「タイプI」のデメリット
  • プラン・オプションがわかりにくい
  • 大量の回線を契約しなければ使えない場合がある

法人向けということもあり、IIJモバイルの担当営業ありきなところがあるため、1人だけではプランとオプションがわかりにくく、決定しにくい点がデメリットです。

IoT応援パックは1,000回線以上から利用可能とハードルが高いです。

まとめ

IIJモバイルの「タイプI」をまとめると以下になります。

IIJモバイル「タイプI」のまとめ
  • 「タイプI」は用途が絞られる
  • 料金プランとオプションが複雑なため営業担当ありき
  • サスペンド状態の場合コストを抑えることができる
  • 月間100GB以上データ容量を使ってしまう場合も相談で対応してくれる
  • IoT応援パックなどは1,000回線以上から利用可能とハードルが高い

結論としてIIJモバイルの「タイプI」はIoT用途かテレワーク利用、モバイルWAN利用に特化しているサービスです。

これまでの事業用につかってきた通信サービスのコストをIIJモバイルのタイプIに乗り換えることで大幅に削減することができます。

しかしこの記事で説明した通り料金プランやオプションがわかりにくく、1人で選択は難しいため営業担当ありきの契約となります。

今後の保守管理のことも考えると必ず営業担当を通し、詳しく話しを聞いて相談した上で契約するようにしましょう。

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