【2021年最新】3CXの評判やメリット・デメリットをレビューしてみた。

こんにちは、土日休み.com運営部です。

これまで主装置と電話機のあるビジネスフォンを多く紹介してきましたが、今回はソフトウェア型のIP-PBXの『3CX』を解説していきます。

3CXは海外で販売されているIP-PBXで、pepsiやBOSS、Wilsonなどといった有名企業にも採用されているほど評価の高いIP-PBXです。

この記事では3CXの特徴やメリット・デメリット、向いている会社や向いていない会社を解説していきますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。

3CXの特徴は?

3CXの特徴

3CXは簡単に導入可能なソフトウェア型のIP-PBXです。

3CXの特徴

3CXには以下のような特徴があります。

  • 電話機・スマホ・PCで使える
  • ビデオ通話、チャット、電話のオールインワンパッケージ
  • 簡単なインストール
  • 多数のCRMと連携可能
  • IVR・コールセンター機能搭載

それでは1つずつ詳しく解説していきます。

電話機・スマホ・PCで使える

3CXは標準の電話機に加え、アプリによるスマホの内線化やPCのソフトフォン化ができ、様々な使い方があります。

iOS・AndroidスマートホンはストアからダウンロードやQRコードで、簡単にアプリをインストールすることができ、Windows版も3CX公式サイトで無料でダウンロードすることが可能です。

2021年10月現在ではMac版はリリースされておらず、ブラウザでの使用のみとなっていますので注意が必要です。

ビデオ通話・チャット・電話のオールインワンパッケージ

テレワークでウェブ会議を行う時にはこれまでZOOMやSkype、Slackなど様々なアプリの中のどれかを使っていました。

場合によっては部署や拠点によって使用しているアプリが違い、ウェブ会議に参加する度にアプリを使い分けなければならないなんてこともあります。

3CXを使えばビデオ通話のアプリを一本化することができます。

また3CXは電話機能はもちろん、チャット機能も備えており、3CXだけでビデオ通話・チャット・電話を行うことができます。

簡単なインストール

3CXのWindows版はセットアップは数分で完了し短い時間でインストールすることができます。

セキュリティパッチやバージョンアップは3CXが管理し、ファイアウォールも自動で設定してくれます。

スマートホン版はQRコードで簡単にインストールすることも可能です。

多数のCRMと連携

3CXはDynamicx365、Zoho、Salesforce、zendesk等の多数のCRMと連携することができます。

CRM連携をすると顧客情報のポップアップやコールToダイヤル、連絡帳連携、ジャーナル連携など高価なCTI装置が必要だった連携が簡単に行うことが可能です。

IVR・コールセンター機能搭載

3CXには通話録音、割込み、モニタリング、ウィスパーなど多彩な機能があります。

IVRの対応も可能で、専用のコールフローをカスタマイズすることができます。

3CXの新品の料金

3CXの料金は以下の表の通りです。

3CXの公式ホームページに載っている料金表ですので価格は$表示で、代理店価格とは異なる場合がありますので、目安としてご覧ください。

STANDRDPROENTERPRISE
ライセンス
1年目freefreefree
2年目free145$180$
Hosted
1年目freefreefree
2年目100$100$100$
Self-Manage
オンプレスミス
プレイベートクラウド
Core PBX Features
無制限の拡張機能
簡単なバックアップと復元
独自のSIPトランク
Office Productivity
自動応答
Microsoft365統合
CRM統合
ビデオ通話
画面共有
リモートアシスタント
参加人数25100250
コンタクトセンターの機能
通話キュー
チャットと通話レポート
通話録音
法人向け機能
Microsoft Teamsの統合
Skill-based Routing
Inbuilt Failover
通話録音の開始と停止
サポート
サポートチケット75$75$75$
3CXパートナーFreeパートナー経由で購入パートナー経由で購入

3CXを導入するメリット・デメリット

ここからは3CXを導入するメリットとデメリットを解説していきます。

3CXを導入するメリット

3CXを導入するメリットは以下の3つがあります。

『メリット』

  1. 有名企業が利用しているため安心して利用できる
  2. 利用料金が大幅に削減できる
  3. 内線番号の追加が無制限

3CXは世界でも高い評価を受け、日本でもAMERICAN EXPRESやpepsi、マクドナルド、RAMADA Plaza、三菱自動車などの多くの有名企業に採用されています。

様々な業種の有名企業が使用していることから、3CXは業種に合わせカスタマイズが可能で安心して使える製品だということがわかります。

また3CXはリモート内線やオフィスの無料通話の活用で最大80%の利用料金を削減することができます。

更に3CXはユーザー数ではなく、回線の仕様頻度で料金体制を選ぶことができるため、内線番号を無制限に追加することも可能となっています。

3CXを導入するデメリット

3CXを導入するデメリットは以下の2つがあります。

『デメリット』

  1. 現行電話機が使用できない
  2. 法人利用なら販売代理店を探さなければならない

3CXは国内で販売されている多くの日本製のビジネスフォンに対応していないないため、現行電話機をそのまま使うことができません

SIP対応のビジネスフォンならば使用することができますが、導入には専門的な知識が必要です。

使用できる電話機はSIP電話機で3CX公式サイトではSJlabs社のXtenか3CX製Windows用VoIP電話機が推奨されています。

また3CXは本社がキプロスにあり、ヨーロッパ、アメリカ、メキシコ、ドバイ、オーストラリアにオフィスを構える海外の企業です。

日本には2013年に「3CX Japan」としてオフィスが設立されました。

STANDRDならば公式サイトからそのまま契約することができますが、PROやENTERPRISEの場合は代理店を通して契約しなければなりません。

数ある代理店の中から選ばなければならない点がデメリットとなっています。

3CXが向いている会社と不向きな会社

ここからは3CXが向いている会社と不向きな会社を解説していきます。

3CXが向いている会社

3CXのビジネスフォンが向いている会社は以下の通りです。

『向いている会社』

  1. IP-PBXを安く使いたい会社
  2. 固定電話機を必要としてない会社
  3. CRM連携を検討している会社

3CXはIP-PBXを安く使いたい会社に向いています。

3CXのENTERPRISEの料金とIP-PBXの標準的な相場の比較が以下の表の通りです。

3CXと相場比較3CX
ENTERPRISE
IP-PBXの相場
IP-PBX本体料金ライセンス料金
180$(約20,000円)
3,000~100,000円前後
IP電話機本体必要な場合、自分で購入10,000~50,000円前後
月額基本料金5,000~20,000円前後
保守料金100$(11,400円)

上記の表から3CXの料金が安いことがわかります。

また固定電話がなくても大丈夫だという会社にも3CXは向いています。

固定電話がなくても大丈夫ならば電話機本体を購入する必要がなく、パソコンでのソフトフォンとスマートホンだけで運用することもできます。

CRM連携を検討している会社にも3CXは向いています。

CRMとはCustomer Relationship Managementの略で、「顧客関係を管理すること」という意味があり、IT業界では顧客管理を行うツールやシステムのことを指します。

3CXは多くツール・システムとの連携が可能となっており、連携することでよりポップアップやコールToダイヤル、連絡帳連携、ジャーナル連携などの機能が使え業務の効率化を図ることができます。

3CXが不向きな会社

3CXのビジネスフォンが向いていない会社は以下の通りです。

『不向きな会社』

  1. 従来のビジネスフォンを使いたい会社
  2. IP-PBXの知識のある担当者がいない会社

従来のビジネスフォンを使いたい会社は3CXには不向きです。

社会的信用の向上につながると考え、ビジネスフォンを使用しているならば、3CXに対応したビジネスフォンは特殊な形状となってしまうため注意が必要です。

また3CXはIP-PBXの知識のある担当者がいない会社には不向きです。

販売業者の対応にもよりますが、内線の増設の設定やクラウドやオンプレミスどちらを使うかなど自ら判断し作業をする必要があります。

3CXはできることが多いため、使いこなせなければ無駄な機能となってしまいます。

まとめ

今回は3CXの特徴とメリット・デメリット、向いている会社と向いていない会社を解説しました。

3CXの料金は公式サイトにドル表記でしか掲載されておらず、日本国内の代理店は資料請求しなければわからりませんでした。

3CXは特にテレワークに向いているIP-PBXです。

パソコンで電話の受信・発信ができる点やスマホを自分専用の内線にできたり、チャットやビデオ会議ができます。

ビデオ会議での画面共有やリモートアシスト機能を使えばわからないところをオンライン上で説明や添削をしてもらえます。

もちろん企業でCRM連携を行い使っていけば業務の効率化には最適ですが、IP-PBXへの知識が必要となり、担当者が勉強をしマニュアルや講習を開かなければならない点を考えると、人数が多くなるほど導入が難しくなります。

近い将来クラウドPBXやIP-PBXが当たり前の時代になり、「ビジネスフォンはもう古い」と言われるのもそう遠くはないのかもしれません。