近年ストレージの処理能力が大幅に進化しており、その代表例がSDDです。SSDのパソコンへ導入も一般化されつつあり、処理速度が早いということで年々普及率が上昇しています。
そんなSSDの処理性能に大きく関わるNAND型フラッシュメモリーにも種類があり、「SLC(シングルレベルセル)」「MLC(マルチレベルセル)」「TLC(トリプルレベルセル)」「QLC(クアッドレベルセル)」といった計4つの種類に分類ができます。
今回土日休み.comでは、計4種類のうちの「QLC(クアッドレベルセル)」についてパソコンが得意でない人でもわかるように専門用語は極力避けながら、まとめていきます。
「NAND型フラッシュメモリーってなに?」
「そもそもSSDってなに?」
「SSDって食べられるの?」
という場合は下の記事を読んでからこの記事を読むことをおすすめします。
QLC(クアッドレベルセル)採用SSDの特徴とは?
QLC(クアッドレベルセル)とは、データを保存するセルという部屋に4ビットの情報を入れることができるNAND型フラッシュメモリーのことを指します。
QLCの他にもSLC(シングルレベルセル)、MLC(マルチレベルセル)、TLC(トリプルレベルセル)といった計4種類のNAND型フラッシュメモリーに分類することができます。
また、これら4種類はSSDの処理スピードや寿命に大きく影響し、それぞれ性能順に「SLC」「MLC」「TLC」「QLC」となっています。
一般的な会社や家庭に多く普及しているのはMLCで、その次にTLCが多く普及しているのが2018年の原状です。現在QLCの開発も進んでおり、今後はQLCの普及も増えていく見込みでその性能に期待されています。
逆にSLCは性能が高い分、導入コストが大きくなりやすく市場にはなかなか出回らないのが原状です。
SLC、MLC、TLCについての細かい解説は今回省きますが、興味がある方は下の記事にまとめてあるので参考にしてみてください。
QLC採用のSSDを導入するメリット・デメリットとは?
ここからはQLC採用のストレージを導入するメリットやデメリットをご紹介していきます。ただし、「SLC」「MLC」「TLC」「QLC」を比較したものであり、SSDのやHDDの比較ではないので注意してください。
SSDやHDDの比較が気になる方は下の記事を御覧ください。
QLC採用SSDのメリット
QLC採用のストレージを利用するメリットは主に2つです。
1つ目のメリットは、SSDの中では最も価格が安いという点です。
これはQLCの仕組み上、SSDの原価を落とすことで実現しています。その仕組とは、先述した通りTLCは1つのセルの中に4ビットの情報を入れ込むことができます。
SLCは1つのセルの中に1ビット、MLCは2ビット、TLCは3ビットの情報を一つのセルの中で管理でき、4種類の中で最も1つのセルを有効活用しているのがQLCなため、4種類のNAND型フラッシュメモリーの中ではQLCが最も価格を安くできるわけです。
2つ目のメリットは、業務内容によってはコスパが高いという点です。
あえて表現を限定的にしたのには理由があります。それは、QLCは一つのセルに多くの情報を詰め込んでいる分、処理に負荷がかかりやすいというデメリットがあるからです。
つまり、私のように記事を書くことをメインでパソコンを使用したりする場合は比較的消耗がしずらいためコスパが高くなりやすいというわけです。
- SSDの中では最も価格が安い。
- 業務内容によってはコスパが高い。
QLC採用SSDのデメリット
QLC採用のストレージを利用するデメリットは主に2つです。
1つ目のデメリットは、SSDの中では最も寿命が短いという点です。
具体的には、MLCの書き換え回数が約1万とされているのに対し、QLCは約1000回弱の書き換え回数が寿命と言われています。寿命についての詳細は、後ほどしっかりとお伝えするので一旦省略します。
2つ目のデメリットは、SSDの中では最もエラーが起きやすいという点です。
エラーと言っても人間にとってはエラーが起きているのか否かは判別できないのでさほど気にすることは無いのですが、エラーが起きやすいということはストレージに負荷がかかりやすく寿命が縮小する原因となります。
- 書き換え回数が1000回弱と、SSDの中では最も寿命が短い。
- SSDの中では最もエラーが起きやすい。
QLC採用SSDの平均価格とは?おすすめSSDの選び方とは?
ここからは、QLC採用のSSDがどのくらいの価格なのかをご紹介するとともに、QLC限定のおすすめ品を容量別にご紹介してたいと思います。
TLC採用のSSDはSLCやMLCと比べると非常に安い傾向にあります。正直、QLC単体だけをみた場合は、使い物にならないレベルの性能と判断せざる負えません。
しかし、近年はSSDのパーツの一つであるコントローラの性能が急成長しているため、QLCでも十分処理の早いパソコンを作り出すことは可能なため今後は今以上にQLCの普及は進んでいくものと思われます。
さてここからは実際に、おすすめのQLC採用のSSDをご紹介していきたいと思います。
SSD容量(GB) | SSD価格(円) |
512GB | 約¥10,000~¥12,000 |
1000GB(1TB) | 約¥23,000~¥25,000 |
2000GB(2TB) | 約¥48,000~¥50,000 |
QLC採用SSDの平均寿命・耐久性ってどのくらい?
ここからは、QLC採用のストレージの寿命について解説していきたいと思います。結論からお伝えしますと、QLCの寿命は平均約2~3年持てば良い方だと判断します。
もちろん、書類作成などの負荷のかからない作業しかしない場合は4~5年持ってもおかしくないですし、動画編集などの負荷のかかる業務がメインになる場合は1年ほどで寿命を迎えることもあります。
実際私のノートパソコンにはQLCのSSDが搭載されていますが、1年ほど前の購入当初と全く変わらない性能で利用できています。
重要なのは、今使っているパソコンのストレージ状況を知ることがとても重要です。部品ごとの寿命はあくまで業界が提示する目安です。今使っているパソコンがどのような状況なのかを把握する方がデータを管理するという面からみると非常に重要なことです。
しかし、実際はこのようなお話をすると、
「今使っているパソコンの状況なんてどうやって知るの?」という質問が十中八九でかえってきます。その質問に対する答えは「ソフトをインストールしろ!」と答えます。
最近では、フリーソフトをインストールするだけでパソコンが不得意な人でも一瞬でパソコンのストレージの情報を抽出し、表示してくれるのでまだそのようなソフトをインストールしていないと方は、早急な導入を強くおすすめします。
詳しいインストール方法や使い方は下の記事にまとめてあるので参考にしてください。
まとめ
ここまでQLC採用のストレージについて解説してきましたが、わからない疑問は解決できたでしょうか?
実際これからSSD搭載したデスクトップパソコンやノートパソコンを導入しようと考えている方は、性能を重視する場合はMLCかTLCを、コストカットを重視する場合はQLCのSSDをおすすめします。
今、最もコスパが高いと話題のおすすめ人気SSDは?
土日休み.comでは、SSDのトレンドを常時把握し、更新するようにしています。ここからは、最近話題のSSDについてご紹介していきたいと思います。
Samsung社最新モデル:『970 EVO Plus』
Samsung(サムスン)社の2019年の最新モデルSSD『970 EVO Plus』です。
はっきり言っておかしいレベルの処理速度を誇っているにも関わらず、1TBの価格が¥30,000を切っているというチート商品です。正直、今までのSSDは何だったんだと言わんばかりの性能と価格の安さで、コストパフォーマンスは過去最も高いと言っても過言ではないSSDです。
処理速度の詳細としては、読み込み速度が毎秒3,500GBで、書き込み速度が3,300MBとなっており、今までの一般的な製品と比べると、従来の読み書きスピードは、400~500MB/sくらいなので、今回の『970 EVO Plus』は、従来の6倍~7倍以上の処理速度を実現させていることになります。はっきり言ってチートです。
今、SSDの導入を検討している場合は、『970 EVO Plus』一択で良いと思います!
- 2019年最新モデル
- 容量:1TB(250GB/500GB/1TB/2TBから選択可能!)
- 価格:¥29,980(1TBの価格)
- 読み込み速度:3,500MB/s
- 書き込み速度:3,300MB/s
- 保証期間:5年
- 特徴:従来のSSDと比べ物にならない、チートレベルの安さと性能を合わせ持ったSSD
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