「パソコンは新品より中古のほうが安いから、中古で買ったほうがいい!」という意見を耳にすることってありますよね。
実際のところ「中古パソコン」は安いのでしょうか?選び方は簡単なのでしょうか。
中古パソコン購入経験・自作パソコン製作経験の豊富なスタッフとともに、中古パソコンの購入についての情報を纏めました!
中古のパソコンは格安で仕入れられる?
「パソコンが新しく必要だけど、できるだけ安く欲しい!」という希望は誰にでもありますよね。
中には友人にパソコンに詳しい人がいて、「この前中古で◯◯円でほぼ最新機種のパソコン買ったよ!」というような報告をしてくる人もいるでしょう。
現在、この記事を書いている僕も、普段は中古パソコンを買います。新品で買うより確かに安く、お得だと思っているのでそういう買い方をしています。
つまり、「中古のパソコンは格安で仕入れられる?」の質問の回答は「YES!」です。
ですが、実は買い方を間違えると速攻で壊れて、ただのガラクタにお金を払うことになってしまいます。今回はそんな注意点に着目して選び方を伝えていきます。
格安中古パソコンを買う致命的なデメリット
格安の中古パソコンは「格安」と言うだけあって聞こえはいいですが、デメリットもあります。
ほとんどのデメリットは、以下の2つに集約されます。
- 中古で買ったノートパソコンが、使い始めたばかりなのに非常に重い
- 中古のパソコンパーツがすでに不良品である
これらについて詳細を加えます。
中古のノートパソコンが非常に重い
まず、中古のノートパソコンが「買ったばかりなのに」非常に重い場合があります。
買ったばかりなので、あなたが何か間違えて重くしてしまったりなどは考えにくいです。
つまり、「売られている時」からすでに重いのです。
そして、大体の場合「重い状態」は、故障ではないので保証が効きません。
中古のパソコンのパーツがすでに不良品レベルに劣化
パソコンが重くなる原因の一つでもありますが、「メモリ」や「CPU」などのパソコン内部のパーツがすでに不良品レベルで劣化していることがあります。
すでに何年も使い古され、パソコンの外見には出てきませんが、中身はボロボロという状態です。
使い古した家具などをイメージしていただけるとわかりやすいかも知れません。「座れないわけではないけど、軋むしボロボロ」みたいな感じですね。
この状態では、確かに機能はしますがパフォーマンスは高くなりません。
そのため、非常に重くなったり定期的にエラーを起こしたりしてしまいます。
そして、大体の場合メーカーの想定通りの「劣化」のため、故障の保証は効きません。
故障じゃない「劣化」はメーカー保証対象外に
中古パソコンの致命的なデメリットを読むと、きつい点に気付いた人も多いでしょう。
中古パソコンを格安で買った場合の一番の怖いポイントは「故障でない劣化はメーカー保証対象外になる」という点です。
正直、「劣化」は「物理的に発生する当然のこと」なので保証が効きません。衣服と同じようなものです。
この「劣化」でパソコンが使い物にならない状態になると、パソコンを安く買って嬉しいどころか、「ただのガラクタにお金を払った」になってしまいます。
特に格安の中古ノートパソコンは注意が必要
特に、中古の「ノートパソコン」の場合は注意が必要です。
デスクトップ型のパソコンはノートパソコンに比べてカスタマイズがしやすいです。そのため、劣化しているパーツをスポットで変更できたりします。
一方で、ノートパソコンの場合はそのサイズ感を維持するために、パーツを集約して組み込んでいる場合が多いです。
その場合、ひとつのパーツがダメになると、すべてのパーツがダメになり、結果買い替えになりやすいです。
中古でパソコンを買う場合は「ノートパソコン」は特に注意が必要と言えるでしょう。
パソコンのパーツが劣化しているかどうかの調べ方
「パーツが劣化しているかどうかってどうやって調べるの?それが分かれば、間違えて買わないと思うのだけど」
と、気づく人もいらっしゃいますよね。実は、調べる方法があります。
それは、ベンチマークテストと言われるテストを行うことです。CPUやメモリ、グラフィックボードなどの性能を「スコア」という数値で算出してくれます。
これが、型番に対して明らかに低い場合は劣化していると判別できるのです。
パソコンの中古をしっかり選んで買うのは結構難しい
実は、ここまで説明したように中古パソコンは「外見」ではなく「中身のパーツの状況」まで確認しないとわからないので、しっかり選ぶのは難しいのです。
普段からパソコンの知識に詳しく、中古パソコン購入経験が複数回あり、自作でパソコンを作成したことがあるスタッフに聞いてみると
- 中古パソコンは外見は良くても中身がダメな時がある
- 事前にベンチマークテストができないから、分からない
- 製品の移り変わりが激しく、世代から劣化が分からない
という点で、選ぶのが少し難しいというアドバイスをもらいました。
それぞれについて詳細に説明していきます。
外見は良くても中身がダメな時がある
本の中古などと同じように、パソコンの中古もある程度「外見を綺麗にしておけば売れてしまう」のが現実です。
そのため、中古パソコンを販売している会社は当然のように外見を綺麗にします。これを見て、「新品同様!」と思って買ってしまうのです。
ですが、本の中古とパソコンの中古の違いは、今まで説明したように中身のパーツのパフォーマンスが影響することです。
外見から中身のパーツの状態まで見ることはほぼ不可能なので、判別できないのです。
事前にベンチマークテストができない
「じゃあ、劣化度をベンチマークテストで調べて買えばいいじゃん」と思った人もいるでしょう。
ですが、ベンチマークテストは実際にパソコンを起動しながら行いますので、購入前にテストを行う必要があります。
一度でも店頭に行ったことが有る方は、店頭で
- パソコンを起動してもらい
- パソコンをインターネットに接続してもらい
- ベンチマークテストツールをインストールしてもらい
- 実行してもらう
といった手順を取れそうかを考えてみてください。多分不可能ですよね。
ちなみに、秋葉原などのパソコン販売店では店頭でベンチマークテスト映像を常に流しているところが多いです。(主に新品)
詳しい人が集まるからこその対応なのでしょうね。
製品の移り変わりが激しく、劣化度が読めない
この後にも記載しますが、「中古で買う時のひとつのポイント」としては、「新品で売り出されてから4年以内のもの」が比較的オススメです。
絶対ではありませんので、100%安心できるものが欲しい方は、新品を買いましょう。
「新品で売り出されてから4年以内」と考えると、例えば2018年なら2014年以前のモデルはすべて選択肢から外そうと思ってしまいがちです。
ですが、同じ製品・同じ型番が4年間扱われている場合もありますよね。
人気の高いベストセラー系のパソコンは、新品として店頭に並んでいる期間が長いです。
そのため、中古パソコンとして買う際には「モデルとしては2014年のものだけど、新品として購入されてから1年以内のもの」などという場合もあるのです。
パソコンのスペックの進化はスパンが短いせいで、簡単に決めつけられないのが大変です。
パソコンで中古品を格安で買うときの選び方
パソコンで中古品を格安で買いたい場合には、気をつけないといけないポイントがあります。
パソコンの用途が明確で、絶対に使いたい場合
- パソコンを事務作業で使う予定がある
- 会社パソコンとして1台追加したい
- 大学入学時のパソコンとして使う
などなど、用途がはっきりしていて、失敗したくない状態であれば、そもそも中古パソコンを買うことを辞めたほうがいいです。
新品から選びましょう。もしくは、中古パソコンに詳しい人に直接アドバイスをもらいながら選びましょう。
自己流で選んで失敗した場合、新しいパソコンを買う費用も追加でかかるので、結果的に完全なマイナスとなります。
それでも中古パソコンを買いたい場合
どうしても予算の問題や、安く揃えられるなら1台欲しいみたいな気持ちで、中古パソコンを買う場合にはいいでしょう。
ただ、できるだけ失敗しないためには
- 新品として購入されてから4年以内のもの
- CPUやメモリなどの型番が2世代前以内のもの(少し専門度高め)
で購入することをおすすめします。
それでも、前に使用していた方の使い方によってはパフォーマンスが落ちていることもありますので、保証はできません。
格安の中古パソコンでもエクセルやワードは使える?
「中古パソコンでもエクセルやワードが使えますか?」という質問が結構な頻度であるので、まとめてお答えしておきます。
まず、「使用可能」です。基本的にはオフィス製品をインストールすれば、普通に利用できます。
ですが、「快適に動くかどうか」は中のパーツのパフォーマンス次第です。
土日休み.comでは格安で中古パソコンを選びをお手伝いしています。
オフィス製品についてのポータルサイトとして機能している土日休み.comを見て、「オフィス用のパソコンを代わりに選んでほしいです!」という声が多いようでしたので
土日休み.comの「コンシェルジュサービス」として、パソコン選びをサポートしています。
- 欲しいパソコンのスペックが決まっているが、予算がそこまで無い
- どういう手順でパソコンを決めていいのか分からない
- 新品でおすすめされている製品が高く、もっと安いパソコンが無いか教えて欲しい
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こういったご相談にお答えした実績もございます。まずはお気軽にご相談ください。
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